動物病院で塗り薬を処方されたけれど、塗ったそばから愛犬が舐めてしまった…!
こんな経験、犬と暮らしている方なら一度はありますよね。
舐めてしまうと薬の効果が無くなってしまいますし、副作用も心配です。
そこで本記事では、犬に塗り薬を舐めさせない工夫や塗り薬での治療中に役立つグッズを紹介します。
愛犬が塗り薬を舐める!副作用はある?
愛犬が塗り薬を舐めてしまったとき、まず気になるのは副作用ではないでしょうか。
結論から言うと、犬が塗り薬を舐めたことで健康に大きな問題が起こる可能性はかなり低いです。
動物病院で処方される塗り薬は「舐めてしまうかもしれない」という点も考慮されているはずなので、過度な心配は必要ありません。
ただし、塗り薬も色々あるので、成分も作用の強さはそれぞれ違います。
滅多にないですが、人間用として処方された強いステロイド系軟膏を犬が丸々1本食べてしまい入院した、という例も。
犬にとって危険な成分が入っている薬を舐めてしまった場合「少量だから大丈夫。まったく問題ないです!」とは言い切れません。
動物用ではない塗り薬を大量に摂取してしまった場合はけっして自己判断せず、必ず獣医師の指示を仰ぎましょう。
「ビクタスS MTクリーム」と「ヒビクス軟膏」について
ビクタスS MTクリームとヒビクス軟膏は、アトピー性皮膚炎の治療薬として処方されることが多い塗り薬です。
抗生剤ではありますが、成分にステロイド剤も含まれているため、舐めた時の副作用を心配する飼い主さんも多いです。
他の塗り薬と同じく、ビクタスS MTクリームやヒビクス軟膏を舐めた場合も、犬の健康上に大きな問題はありません。
この薬に含まれているステロイド剤はそこまで強い作用の薬ではないので、少量舐めたくらいは気にしなくて大丈夫ですよ。
とはいえ、薬剤が浸透する前に舐めてしまえば、薬としての効果が得られません。
舐める刺激で余計に皮膚症状を悪化させてしまう可能性があるので、舐めないに越したことはないです。
塗り薬はどのくらいの時間で犬の皮膚に浸透する?
薬の種類によって違いはありますが、だいたいの塗り薬は5分~30分あれば浸透します。
薬が浸透するまではなんとか別のことで愛犬の気を引いて、「なんか塗られた…気持ち悪い…」という気持ちを忘れさせましょう。
どうしても待てなければ塗布回数を増やすことで対応できる場合もあるので、獣医さんに確認してみてくださいね。
また、犬は毎日お風呂に入るわけではないので、浸透後の薬剤は長期にわたって皮膚表面に残ってしまいます。
残ってしまった薬剤は犬が気にして舐めてしまいますし、触った時にベタベタしているので汚れが付きやすく、衛生的ではありません。
塗り薬を浸透させた後は、皮膚表面に薬剤が残ってしまわないように優しく拭き取ってあげましょう。
犬が塗り薬を舐めるのを防止する工夫|おすすめのお役立ちグッズ
ここでは、塗り薬を舐めさせない工夫を3つ解説します。
どれもすぐに実践できる内容ですし、おすすめのお役立ちグッズも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
工夫①:塗るタイミング
まずは、薬を塗るタイミングを工夫してみましょう。
塗り薬は、お散歩の前や食事の前、就寝直前など、愛犬の関心が別のことに向く直前に塗るようにしてみてください。
薬が浸透するまで30分程度かかるので、おもちゃで遊んであげるなどして気を引くのも効果的です。
食いしん坊のわんちゃんには、おやつボールで時間を稼ぐのがおすすめです♪
工夫②:エリザベスカラー・ムーンカラーを使う
エリザベスカラーやムーンカラーを付けて、舐められないよう物理的にガードしましょう。
ただし、足先やしっぽなどは頑張れば口が届いてしまう可能性があるので、はじめのうちはよく様子をみておくこと。
カラーは嫌がる犬も多く、動きにくさがストレスになってしまうので、30分経ったら外してあげてくださいね。
工夫③|服や靴下を使う
服を着せる、靴下をはかせるのも手です。
普段服を着せていない場合は、愛犬が靴下やガーゼを食べてしまわないように様子をみておくこと。
服や靴下は30分経ったら脱がせてあげて「よく我慢したねー」と褒めちぎってあげましょう!
掻きむしり対策として普段から洋服を着せている場合、薬を塗った後に着せる服も別で用意しましょう。(塗り薬がついた服はベトベトしていて不快なので)
塗り薬を舐める犬には上手な対策が必要
今回は、犬に塗り薬を舐めさせないための工夫などを解説しました。
塗り薬は、飲み薬に比べて副作用が少なく、患部に直接作用してくれる有効なアイテムなので、正しく使って治療に役立てたいもの。
今回紹介したグッズ以外にも、ぜひ愛犬が夢中になってくれることを飼い主さん自身で探してみてくださいね。