あなたの愛犬、室内や外出先などで自分の皮膚を掻いていませんか?
大切な愛犬が目の前で体を掻き、辛そうにしているのは、見ていて心が痛みますよね。
でも、人間のように「掻いちゃダメ!」と言っても犬には通じません。
そこでこの記事では、愛犬の皮膚を守るために役立つ「アレルギー対策ウェア(洋服)」について、かゆみの原因に触れつつ紹介していきます。
アレルギーによる痒みや湿疹は、掻くほど悪化する
基本的に、アレルギーによる痒みは、掻くことでさらに強くなっていきます。皮膚を掻くと「その刺激によって新たな痒みが起きる」という悪循環に陥ってしまうのですね。
はじめはアレルギーによる湿疹で痒みが起こっていただけだったのに、掻くことによって皮膚バリアが破壊され、ひどい二次感染を起こしてしまうことも。
バリアがないところには当然、菌やウイルスが侵入しやすくなり、痒みや炎症などの症状が悪化してしまうのです。
掻かせないのが難しいなら、考え方を変えてみよう
とはいえ、犬にとって痒い部分を掻かずにいることは非常に難しいです。
痒みがなくとも、掻き癖がついてしまっていたり、掻くことでストレスを発散しているケースもあるので、掻かせないようにするのは至難の業でしょう。
そこで考えてほしいのが「掻いても皮膚にダメージが少ない工夫をする」ということ。
つまり、愛犬に掻くのを我慢させるのではなく、掻いても症状が悪化しにくいような状態にさせてあげればいいわけですね。
掻きによる皮膚ダメージは洋服や靴下で防げる
まず手始めに、掻いても皮膚にダメージが届きにくい洋服や靴下を履かせてあげましょう。
「それだけでいいの?」と思うかもしれませんが、布1枚あるだけで、皮膚へのダメージは大きく変わります。
皮膚が直接空気に触れないので、空気中を浮遊しているハウスダストやカビなどのアレルゲンが皮膚に付着するのを防ぐ効果もあります。
特に、靴下は足の爪が直接皮膚に当たるのを防いでくれますから、掻き壊し防止にとても役立ちます。
慣れないうちは洋服や靴下を脱ぎたがる犬も多いので、形状や素材など、できるだけ自然な着心地、履き心地のものを選んでくださいね
お腹を冷やさないことで免疫アップにもつながる
アレルギーのような体質系疾患では、腸を健康に保つことで免疫力が正常に働きやすいといわれています。
愛犬がお腹を冷やすと、腸にもよくありませんから、腹巻や洋服などでお腹をしっかり温めてあげましょう。
腹巻で温めてあげることで免疫力アップが期待できますし、掻き壊し防止にもつながるので、アレルギーを持つ愛犬にとっては一石二鳥です。
ペット用腹巻をわざわざ用意しなくても、不要になった洋服の袖だったり、ストッキングやタイツを切って二重に重ねたものでもOKです♪
ただし、生活環境が暑かったり、湿度が高かったりすると、衣服内が蒸れてしまい、かえって皮膚によくありません。
愛犬に洋服や腹巻などを着せる場合は、その日の気温や湿度に合わせて、布の量や種類を調整してくださいね。
洋服は皮膚保護専用のものがおすすめ
アレルギー体質の愛犬に着せるなら、オーガニックコットンなど、蒸れにくく通気性の良い素材を使った皮膚保護専用の衣類がおすすめです。
皮膚保護専用に作られた洋服・靴下・腹巻などは、通気性や保湿効果に優れており、犬が嫌がりにくく、飼い主さんの負担も少ないというメリットが。
アトピー性皮膚炎の犬の場合、皮膚が特に敏感な状態になっているため、おしゃれよりも機能性を重視してあげましょう。
以下のような「獣医師と共同開発された製品」などもあるので、ぜひ愛犬のサイズに合ったものを購入し、使用感を確かめてみてください!
まとめ
今回は愛犬の掻き壊し対策に有効な方法をお伝えしました。
【掻かせない→掻いても悪化しにくい】というように、愛犬の痒み対策では視点を少し変えてみることが重要なポイントです。
犬用の洋服や靴下、腹巻には様々なメリットがあるので、ぜひ愛犬に合ったものを着用し、お互いにとって「ストレスフリーな毎日」を目指していきましょう。