食物アレルギーを改善するためには、アレルゲンを摂取しないことが何よりも大切です。
本記事では、食物アレルギー用のドッグフードの特徴や原理、アレルギー用フードの有用性について紹介します。
アレルギー用の食事に興味がある・獣医師からアレルギー用フードを勧められている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
アレルギー用フード=アレルギーに配慮された専用フード
食物アレルギーは、フードやおやつに含まれるタンパク質が原因で起こり、皮膚(主は顔や耳)の痒みや下痢・嘔吐などの消化器症状がみられます。
アレルギー用のフードは、タンパク質によるアレルギーが起こらないように配慮して作られていて、食物アレルギーがある犬にも安心して与えることができます。
皮膚・被毛の健康に配慮された栄養バランス
アレルギー用のドッグフードの多くは、必須脂肪酸や種々のアミノ酸、ビタミンE、ミネラル類などが含まれています。
これらの栄養素は、主に皮膚バリアの健康維持と免疫力のサポートに役立つもので、アレルギーによって荒れた肌を正常な状態に戻すサポートをしてくれます。
一般的なフードに比べて皮膚・被毛の健康に考慮されているというのが、アレルギー用の療法食の特徴です。
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アレルギー用の食事には主に2つのタイプがある
食物アレルギー用のフードには主に2つのタイプがあり、使用しているタンパク質に違いがあります。
いずれも動物病院で処方してもらえるもので、食物アレルギー対策として効果が認められています。
新奇タンパク質
食物アレルギーは、今まで食べてきた物に対し免疫が反応し発症するので、今まで食べたことのないタンパク質を使ったフードに切り替えることで、発症を防ぐことができます。
新奇タンパク源となる原料としては「魚・ターキー・鹿肉・バイソン・うさぎ・カンガルー・ラム」などがあり、チキンやビーフ、ポークなど一般的な原料は含まれません。
加水分解タンパク質
タンパク質がアミノ酸同士つながった大きな固まりの状態だと、食物アレルギーの症状が起こりやすくなります。
そこで、酸や酵素を用いて科学的にアミノ酸同士の結合を切断し、体が反応しないレベルまで小さく分解することで、アレルギーが出にくくなるように工夫します。
単一タンパク源のフードも有効
通常のフードには、肉や魚など数多くのタンパク源を使用されており、犬が食物アレルギーを起こした時に、どのタンパク質がアレルゲンになっているのか特定することは難しいもの。
タンパク質を1つに絞ることでアレルギー症状がでるリスクをできる限り減らしたり、原因食物の特定を行うことができます。
現時点でアレルギー症状が出ている場合には、単一タンパク源のフードに切り替え、症状が治まるか確認するとよいでしょう。
なお、タンパク源は今与えているフードとは別のものを選ぶようにしてくださいね。
植物性タンパク質は食物アレルギーの原因になりにくい
動物性タンパク質は複雑で複数の種類があるのに対し、植物性タンパク質は単純な構造かつ少ない種類のタンパク質でできています。
体の免疫機能は構造が簡単なタンパク質には反応しにくいので、食物アレルギー植物性タンパク質を多く使用したフードは、アレルギーの愛犬に適した食事といえます。
アレルギー用フードは食物アレルギーの診断にも使える
除去食試験とは、1~2ヵ月ほどアレルギー用の食事を与えることで、アレルギー症状が治まるかどうか確認する方法です。
その間はその他の食べ物・おやつなども一切与えてはいけません。
なお、除去食試験によって食物アレルギーと診断されたからといって、アレルギー用フードを一生食べなければいけないというわけではありません。
原因となる食材を見つけていくことで、それ以外の食事を与えられるようになる可能性もあるので、まずは獣医師の指示に従って除去食試験を行い、症状の経過をみていきましょう。
アレルギーの原因物質「アレルゲン」がなにか?というのは、動物病院の検査で調べることができます。 アレルゲンだからといって必ずしも症状が出るわけではないですが、愛犬が反応しやすい物質がわかれば、健康管理は楽になりますよね。 […]
まとめ
アレルギー用の療法食はそれらをバランスよく含んだ食事なので、食物アレルギーの予防・改善に大きな期待ができます。
もし犬に食物アレルギーの疑いがある場合には、獣医師に相談し、療法食を処方してもらってくださいね。
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