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漢方薬は犬のアレルギーにも効果的?治療にかかる費用も紹介

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人と同じように、犬にも漢方はいいのかな?

人間に使うイメージが強い漢方薬ですが、実は獣医療の世界でも漢方の効果・効能はとても注目されています。

この記事では、犬のアトピーやアレルギー改善に対する漢方薬の有効性、薬膳について解説します。

ぬし

漢方薬の歴史やルーツ、西洋の薬と比べた時のメリット、漢方薬の使用量や値段なども詳しく紹介しますね!

目次

漢方薬とはどんなもの?

漢方薬とは、自然界にある植物や鉱物などのうち、薬効を持つ部分を複数組み合わせて作った薬です。

組み合わせによる効果や有毒性がないか、何千年という長い年月をかけて確かめられていき、現在は多くの漢方治療薬が存在しています。

漢方には「動物が本来持っている自然治癒力を高める」という考え方があり、体質に由来する症状や検査に表れない不調の改善に効果があるといわれています。

漢方薬のルーツと歴史

現代の漢方薬のルーツは、東洋医学と呼ばれるアジアでの伝統医学です。

日本には5~6世紀ごろに中国から伝わり、その際に多くの漢方処方薬や生薬、医学の本が持ち込まれたといわれています。

東洋医学が日本独自の医学「漢方医学」として進化を始めたのは、室町時代以降のこと。

日本の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合わせ、徐々に現代の漢方薬が確立されていったのですね。

漢方薬の有効性は世界的にも認められている

アジアで生まれ日本で独自に発展した漢方薬は、やがて西洋医学でもその効果を実証され、現代では世界的に有効性が認められるようになりました。

今日ではアメリカ国立衛生研究所(NIH)の現代医学に代わる療法を研究する部門で取り上げられたり、漢方薬の効果についての論文が発表されたりしています。

国内外問わず多くの医師からの関心を集め、注目されている。それが現代の漢方薬なのです。

漢方薬は犬に使用することもできる

漢方薬は、犬のアレルギーやアトピーの治療にも使用することができます。

漢方による治療効果が特に期待できるのは、慢性的なアレルギーやアトピーを持っている犬です。

ステロイドのような合成薬でアレルギーやアトピーの治療を長期的に行っていると、だんだんと体がその成分に慣れていってしまい、やがて効かなくなってしまうことがあります。

ステロイドの投与量を減らすには、漢方薬など他の薬を上手に併用し、アレルギー症状を抑えることが大切です。

ぬし

漢方薬は自然界由来の成分なので、犬の体に優しく、副作用が出にくいことも大きなメリットといえますね

漢方薬を犬のアレルギー緩和に使用する5つのメリット

漢方薬のメリットは大きく5つあります。

体への負担が少ない

漢方薬は、副作用や犬の体への負担がとても少ない薬です。

そのため、ステロイドなどの一般的な合成薬では副作用が出たり、薬が効きすぎたりしてしまう犬でも安心して使うことができます。

アレルギー体質の根本的な改善効果が期待できる

犬のアレルギー体質の根本的な解決が期待できることも、漢方薬の大きなメリットのひとつです。

漢方薬を用いることで、アレルギー症状を抑える治療と並行し、アレルギー体質を改善する治療も行うことができます。

また、ステロイドのような対症療法と違い、漢方薬を用いた治療法では、犬の根本的なアレルギー体質の改善に効果が見込めます。

犬の自然治癒力を高めることができる

漢方薬は、犬の自然治癒力を高める目的で使用することもできます。

東洋医学の場合、患部だけでなく体全体のバランスを整えることで、元々持っている病気と戦う力を高めることを重視しています。

ぬし

体全体を正常な方向に導き、犬の免疫力や自然治癒力を高めることができるのは漢方薬の大きな魅力です!

幅広い治療が可能

漢方薬は、様々な生薬の組み合わせによってバリエーション豊かな効能を発揮します。

病態や体質に合わせ様々な組み合わせの漢方薬を使い分けることにより、愛犬に合わせた治療がしやすくなるというメリットも。

西洋医薬のように決まった使い方がないというのも、漢方薬の大きな特徴といえますね。

オーダーメイドの治療が可能

漢方薬を犬用に処方しオーダーメイドの治療をしてくれる専門病院も、最近では増えてきています。

専門の動物病院では1頭ごとの体質や症状を見て、生薬の種類・量などをオーダーメイドで組み合わせて治療を勧めていきます。

漢方薬専門病院でのオーダーメイド漢方薬の価格は、犬の体重や薬の処方方法によって変動する。(目安費用は一日あたり1,500~2,500円以上)

毎日飲ませる必要があったり、体のサイズが大きい犬に与えたりする場合は、金銭的な負担が大きくなる。

ぬし

漢方薬でのオーダーメイド治療でもペット保険が適用できる場合があるので、詳細については漢方の取り扱いがある動物病院に問い合わせてみてくださいね。

犬用漢方薬の値段は?

犬用の漢方薬は、主に犬の体重によって与える量が変化します。1~3種の生薬を組み合わせた漢方薬の場合、体重の軽い小型犬で1日あたり平均50~400円程度です。

体重が重くなるほど処方される漢方薬の量は増えるので、5~10kgの犬の場合は100~500円、10~15kgの犬では150~600円というように、1日あたりの値段が高くなる傾向にあります。

動物病院で処方される犬用の漢方薬の中には、民間のペット保険の補償対象になっているものもありますよ。

ぬし

ペット保険に加入しているなら、漢方薬治療に保険が使えるかどうか、動物病院に問い合わせてみてくださいね。

犬のアレルギー改善には「消化器官に効く漢方薬」

犬の食物アレルギー改善には、消化機能を高める漢方薬が適しています。

消化機能を高めることで体の内側から良質の栄養を皮膚に送り込みやすくし、健康的な皮膚を維持することができるようになります。


なお、犬のアレルギー用に人間の漢方薬を使うことはできません。

自己判断で与えず、必ず獣医師などの専門知識のある方に調合してもらうようにしてください。

ぬし

漢方薬での治療は、すぐには効果がでにくいもの。ゆっくり気長に、時間をかけて取り組んでいきましょう

犬の消化機能を高めてくれるおすすめの漢方3選

消化機能を高める漢方としては、主に以下の3つがあります!

  • 四君子湯
  • 六君子湯
  • 啓脾湯

四君子湯(しくんしとう)

主に胃や腸の調子を整える漢方薬で胃腸の働きをサポートし、水分の停滞を改善します。

胃もたれ、胃のチャポチャポ、お腹のゴロゴロ感、軟便や下痢などの症状がみられる時に使います。

六君子湯(りっくんしとう)

四君子湯に、半夏と陳皮という2つの生薬が加わった漢方薬です。

半夏は生姜と協力して吐き気や嘔吐を抑え、陳皮は気の巡りを改善することで消化器の負担を軽減します。

四君子湯と同じく、胃腸が弱く消化不良を起こしやすい犬や、食欲がない犬に効果が期待できる。疲れやすさを改善する効果もあります。

啓脾湯(けいひとう)

四君子湯に、沢瀉、山薬、蓮肉、陳皮、山査子を加えた漢方薬。

消化器の不調や体力の低下を改善する力があり、下痢の改善に効果が期待できます。

全体的に身体を温める生薬が多く配合されているので、もともとお腹を壊しやすい愛犬におすすめです。

犬のアレルギー改善が期待できる漢方薬まとめ

今回は、犬のアレルギー改善に使うことができる漢方薬について紹介しました。

東洋医学の長い歴史の中で誕生した漢方薬は、犬の体への負担が少なく、アレルギー治療や体質改善に効果が期待できる素晴らしいお薬です。

ぬし

自然界にある生薬を使っているため安全性も高いので、ぜひ安心して取り入れてみてくださいね♪

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この記事を書いた人

偏食・食物アレルギー・怖がりのミニチュアダックス(♀)と生活中!犬の管理栄養士、トリマー、動物ケアスタッフ(アニマルヘルステクニシャン)の資格保有♪手作りご飯やフレッシュフードの比較サイトも運営してます。

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