酵素を摂取することで、免疫力アップや腸内環境の正常化が期待できます。
逆に酵素が足りなければ、食事中のビタミンやミネラル、食物繊維やタンパク質を十分に取り込めません。
この記事では、そんな酵素の働きと摂取すべき犬の特徴、おすすめの酵素サプリをご紹介!
酵素の種類と役割
酵素とはタンパク質の一種で、体内で作られるものと食べ物に含まれるものと、2つの種類があります。
酵素の種類
- 体内酵素:犬の体内に存在する酵素
- 体外酵素:果物や野菜、発酵食品に含まれる酵素
体内で作られる酵素は、消化酵素と代謝酵素の2つがあり、その名の通り「消化」と「代謝」を行います。
消化酵素には、アミラーゼやプロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ラクターゼなど、さまざまな種類があります。
対して代謝酵素は、新陳代謝の促進や免疫力向上などの役割があり、どちらも犬の健康維持には欠かせないものです。
酵素は種類ごとに異なる働きを持っているので、どれが欠けてもいけません。
主な酵素の働き
- 消化を促す
- 体を健康に保つ
- 怪我や病気の自己治癒を行う
- 老廃物の排出や活性酸素を除去する
体内酵素の数はタンパク質の摂取量によって決まる
犬の体内酵素の数は、タンパク質の摂取量によって変わります。
そのため、普段から適量のタンパク質を摂取させることが大切といえるでしょう。
ただし、犬によっては生まれつき酵素を作る力が弱い場合もあります。
消化酵素と代謝酵素はバランスが大切
消化酵素と代謝酵素の量は、常にバランスよく保たれていなければいけません。
なぜなら、どちらか一方が多く消費されると、体内での生産量が追い付かなくなり、健康トラブルが起きやすくなるから。
これはいわゆる「代謝が悪い状態」で、体内に取り込まれた栄養素を吸収することができないという状況です。
愛犬の健康をサポートするためには、酵素をなるべく多く体内に残しておきたいもの。
そのためには、食べ物やサプリメントで食物酵素を取り入れて、体内の酵素の消費を抑える必要があります。
犬に酵素をあげると期待できる効果
下痢や軟便が落ち着く
酵素には、犬の腸内環境を整える働きがあります。
病気ではないのに下痢や軟便を繰り返すときは、腸内環境が乱れているサインかも。
普段から意識して酵素を摂取すれば、理想的な便がでやすくなり、愛犬のトイレ時間も短くなるでしょう。
アレルギーの予防
適量の酵素を摂取すると、犬の腸はスムーズに食べ物の消化吸収を行えます。
腸は健康のバロメーターであり、消化機能が衰えてしまうと、免疫が暴走=アレルギーを起こしやすくなります。
排出されるはずの老廃物が体内に蓄積することで、常に体がだるくなったり、さまざまな病気のリスクが高まります。
草を食べなくなる
散歩のときに、必ず草を食べようとするわんちゃんがいます。
犬が草を食べる理由としては、なんとなく胸やけがする、お腹に違和感があるなど。
日常的に酵素を摂取させることで胃腸の負担がかかりづらくなり、草を食べなくてもよくなるといわれています。
病気になりづらい体を維持できる
腸は健康のバロメーターという言葉がある通り、腸内環境を整えることは免疫力アップにもつながります。
また、酵素には活性酸素を取り除く働きがあるので、がんや心臓病の発症リスクを下げ、若々しい体を保ってくれますよ。
酵素を摂取すべきなのはどんな犬?
酵素を積極的に摂るべきなのは、以下のわんちゃんです。
- お腹の調子が悪い犬
- 老犬・シニア犬
- 食が細い犬
お腹の調子が悪い犬
酵素を摂取することで、弱った腸内環境は正常化しやくなります。
ちょっとしたことで下痢や軟便を起こしやすい、慢性的に下痢気味という犬には、積極的に酵素をあげるべき。
トッピングやサプリメントを活用して、愛犬が毎日元気に暮らせるようにしてあげましょう。
老犬・シニア犬
人間もそうですが、歳を取ると体内酵素を作り出す力が弱くなります。
若いうちは普通に作られていた酵素は、歳とともに産生されなくなり、消化酵素・体内酵素ともに不足します。
食が細い犬
食が細く、タンパク質を必要量摂取できていない犬は、消化酵素が常に不足しています。
消化酵素が不足した犬は消化不良を起こしやすくなり、少量の食事でも胸やけや下痢をすることも珍しくありません。
すると、ますます食事を食べたくなくなり、タンパク質と消化酵素が更に不足する悪循環に陥ります。
犬に摂取させたい酵素と食べ物は?
具体的には、どんな食べ物をあげればいいんだろう?
酵素にはさまざまな種類がありますが、犬に与えるべきは以下の3つの酵素です。
- プロテアーゼ
- アミラーゼ
- リパーゼ
プロテアーゼが多い食べ物
- 納豆
- キウイ
- りんご
- メロン
- パイナップル など
アミラーゼが多い食べ物
- 梨
- かぶ
- 生肉
- 大根
- バナナ
- キウイ
- パプリカ
- キャベツ など
リパーゼが多い食べ物
- 大根
- 納豆
- セロリ
- チーズ
- イチゴ
- スイカ
- トマト
- にんじん
- ほうれん草 など
犬に酵素を含む食べ物をあたえるときの注意点
酵素のメリットを十分受けるためには
- できるだけ加熱しない
- すりおろして与える
- あげすぎない
ことが大切です。
できるだけ加熱しない
酵素は熱に弱く、約50℃以上で壊れてしまいます。
そのため、長時間加熱してしまうとせっかくの酵素が働かなくなるので、要注意。
愛犬に酵素を与えるときは、生の食品をそのまま与えるか、低温でじっくり調理したものを用意しましょう。
すりおろして与える
酵素はすりおろすと活性化し、酵素の力が十分に発揮されやすくなります。
果物や野菜など、すりおろせるものはできるだけ手を加えてからあげると良いでしょう。
あげすぎない
体に良いからといって色々あげすぎてしまうと、肥満や下痢の原因になります。
野菜や果物には水分がたっぷり含まれているので、そのぶん便が緩くなりやすいのですね。
ドライフードに野菜や果物をトッピングするなら、全体の10%程度を目安にし、あげすぎないようにしましょう。
犬用の酵素おすすめランキング5選
酵素サプリは、毎日のごはんに追加するだけで、消化酵素を補ってくれたり、効率よく食物酵素を摂取できる優れもの。
犬が消化しにくい植物性の栄養素もしっかり吸収できるよう、消化を助ける成分がバランスよく含まれています。
ここでは、飼い主さんからの評判がよく、犬の食いつきも良いおすすめ酵素サプリメントを5つ紹介します。
植物酵素と乳酸菌配合!毎日爽快
毎日爽快は、植物由来の消化酵素を配合した、タブレットタイプのサプリメント。
人間の赤ちゃんでも食べることが出来る「有胞子性乳酸菌」を配合しています。
美味しく食べれるチキン味なので、おやつ感覚で長く続けられるのも大きなメリットですね。
酵素サプリメント・プロキュア
プロキュアは、「酵素」と「プロバイオティクス」のダブルパワーで、腸内環境を整えてくれるサプリメントです。
酵素は、50種類以上の植物原材料を3年以上の期間をかけてつくられた、こだわりのものだけを配合。
いつものフードに1日1回ふりかけるだけでOKなので、錠剤が苦手なわんちゃんも簡単に摂取できるのが嬉しいです。
ウンチの臭いが大幅に減り、食糞対策にも効果が期待できます。
フリカケワン
フリカケワンは、50種類以上の北海道野菜など植物からなる発酵野菜パウダーです。
製造は、醗酵飲料・醗酵食品・醗酵化粧品など、人用の酵素を作り続けて90年以上の実績を持つ大高酵素株式会社。
以前から大高酵素を飲んでいたので、愛犬にも…という飼い主さんが多い、安心安全なサプリです。
アニマストラス
アニマストラスは、60種類ものハーブエキスで育てられたハーブ酵母食品です。
生産国はスイスで、2カ月間自然培養した酵母をビン詰め。販売されてから25年間、世界中で愛用されています。
リキッドタイプと顆粒タイプがあるので、好みに合ったものを選べるのも嬉しいです。
犬用腸内サプリメント・aikona-あいこな-
あいこなは、30種類以上の生きた酵素や乳酸菌を配合したサプリメントです。
嗜好性が高いので、警戒心が強いわんちゃんも楽々食べてくれると評判♪
粉だけでもぺろぺろ舐めてくれるほどなので、ふりかけとしても活用できて便利です。
90種類以上の豊富な栄養素を含むスーパーフード「モリンガ」配合なのも、おすすめする理由のひとつです♪
リキッドとふりかけ、どっちを選べばいいの?
初めての酵素サプリメントなら、ふりかけタイプを選ぶと良いでしょう。
リキッドタイプは酵母独特の香りがするものが多く、敏感なわんちゃんは嫌がることがあります。
そのぶん栄養もギュッと詰まっているのですが、お薬が苦手な犬や警戒心が強い犬は食べてくれないかも。
その点、リキッドに比べて香りが抑えられており、デリケートなわんちゃんでも食べてくれやすいのがメリット。
生の食材を与えるより手軽に摂取できますし、味が付いているサプリメントなら美味しく食べることができるでしょう。
サプリが苦手な犬には手作りの酵素ミルクがおすすめ
警戒心が強く、サプリを嫌がりそうな愛犬には、酵素をミルクに混ぜた「手作りの酵素ミルク」がおすすめ。
ミルクは甘味があって飲みやすいですし、グルメな犬や警戒心が強い犬でも美味しく味わうことができますよ!
使いたい時にすぐ作れるように、ミルクは保存がきく「粉末タイプ」がおすすめです。
まとめ
アレルギー予防をはじめ、愛犬の消化機能や腸内環境の改善にも、酵素は大きく役立ちます。
毎日のごはんで十分な酵素を摂取するのは大変なので、ぜひ酵素サプリなどを活用してみてくださいね。
愛犬と今より更に楽しい生活が送れるよう、お腹の内側から生き生きと、健康を目指しましょう!