犬の食物アレルギーの症状・検査・治療・改善方法

食物アレルギーとは、特定の食べ物に対する「免疫の過剰反応」のことです。

「免疫」はもともと体に害となるものを排除する働きなので、体の栄養源となる食べ物に反応することは通常ありません。

しかし、免疫や消化器官に問題があると特定の食べ物を有害とみなして排除しようとし、アレルギー反応を起こします。 今、食物アレルギーになる犬はどんどん増えています。

昔に比べて生活環境が清潔で豊かになったことで、感染症などの病気は減っています。

しかし、そのぶん免疫が活躍する場面も減っているので、誤作動(バグ)を起こしやすくなっているのかもしれませんね。

愛犬に食物アレルギーの疑いがある場合は、できるだけ早く適切な対応をしてあげるようにしましょう。  

 

食物アレルギーの原因となる食べ物

犬が食物アレルギーを起こしやすい食品には、以下のようなものがあります。 アレルギー誘発食材 いずれもドッグフードの原料としてよく使われているもので、おやつなどに含まれていることも多いですね。

どの食べ物が食物アレルギーの原因になるかは犬によって違いますが、ぜひ参考にしてください。  

食物アレルギーの症状

犬の食物アレルギーの症状は、主に皮膚か消化器に現れます。

アレルギーと聞くと「皮膚炎」を想像するかもしれませんが、実際は下痢などの消化器症状だけがみられることも多いもの。

どんな症状が現れるかは犬の体質によって異なるため、普段からよく様子を見ておくことが大切です。

出典:ロイヤルカナン 犬と猫の栄養成分辞典|もしかしたら病気のサインかも!?②食物アレルギーhttps://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/images/20151221/images_02.jpg

 

食物アレルギーの症状が現れる場所

犬の食物アレルギーでは、特定の場所に症状が現れます。

すべての犬で同じ場所に現れるわけではありませんが、大まかに表すと以下の通りです。 症状が出る場所 この図をみると、特に内股部分の症状が強く出ることが分かりますね。

原因となる食べ物に直接触れる「口回り」は、症状の度合いこそひどくありませんが、ほとんどの犬で軽い皮膚の炎症がみられます。  

食物アレルギーの種類

食物アレルギーには、すぐに症状が現れる「即時型」と時間が経ってから現れる「遅延型」があります。 即時型・遅延型 遅延型の食物アレルギーは、アトピー性皮膚炎を併発していることが多く、皮膚の状態が良くなりづらいのが特徴です。

両方とも食物アレルギーであることに変わりはありませんが、それぞれ違う疾患だと勘違いされやすいので、注意しましょう。  

食物アレルギーの診断・検査

食物アレルギーの皮膚炎は、約80%が「リンパ球の反応」によって起こります。

そのため、まずはリンパ球反応検査を行い、皮膚炎の原因である食物を特定することが大切です。

リンパ球反応検査とは、個々の食物アレルゲンに対して反応するリンパ球が動物の血液に存在するか調べる検査で、血液から分離させたリンパ球を各種の食物タンパクと反応させ、リンパ球の数を測定することで、アレルゲンの食物を特定します。

食物アレルギーの診断・検査 そのほか、食物アレルギーの検査には「アレルゲン特異的IgE抗体検査」や「除去食試験」などもあります。

除去食試験とは、犬がアレルギー反応を起こしにくい制限食だけを一定期間与え、症状が治まるかどうか確認する検査です。

期間は最低2ヵ月間で、制限食と水以外は一切口にしない生活を続け、症状が改善するか確認します。  

 

 
さちかわ
その後、元のフードに戻して、かゆみなどの症状が再発した場合、食物アレルギーと診断されます。

 

食物アレルギーの治療法

食物アレルギーの治療は、「原因の食べ物を普段の食事から取り除くこと」がメインです。

すぐに症状が治まることは少ないですが、しばらく食べないようにしていれば、必ず元気に暮らせるようになるので大丈夫。

 

 
さちかわ
ちなみに、食物アレルギーは成長とともに治ったり、原因となる食べ物が変わったりすることもあります。

また、食物アレルギーの治療として、投薬治療が行われることもあります。

これは、アレルギーによる皮膚炎から膿皮症や外耳炎など、別の病気を併発してしまった場合の治療です。

抗生物質や抗カビ剤、痒み止めや抗炎症剤、薬用シャンプーなどで、皮膚の炎症を抑えましょう。  

自宅で行う食物アレルギー改善・予防法とは?

食物アレルギーを改善するには、なにより原因物質を口にしないことが大切です。

アレルゲンが特定できている場合は、その食材を含むドッグフード・おやつは与えないようにしましょう。

アレルゲンが不明なのであれば、フードやおやつは新奇タンパク質を使ったものか加水分解食を選ぶか、単一タンパク源の商品を選んでください。  

新規タンパク質

新奇タンパク質とは、犬がこれまで口にしたことがないようなタンパク質のことです。

例えば、カンガルーや鹿肉、うさぎやナマズなどですね。

牛肉や鶏肉など一般的なものではなく、一風変わった食材は新奇タンパク質といえます。  

加水分解食

出典:be-NatuRal|厳選された原材料 https://www.be-natural.jp/root/root_ingredients/

加水分解食とは、アレルゲンとなるタンパク質を分子レベルで細かくしたフードのことです。

タンパク質のサイズを小さくしておくことで、アレルギー反応を起こしにくくする仕組みですね。  

単一タンパク源のフード

単一タンパク源のフードとは、一種類のタンパク質しか使っていないものを指します。

単一タンパク源のフードを選ぶことで、愛犬のアレルゲンを洗い出したり、アレルゲンの摂取を最大限に控えることができます。

食物アレルギーの疑いがある場合は、できるだけ単一タンパク質のフードを選ぶとよいでしょう。  

2~3種類のフードをローテーションで与えるのも有効

犬の食物アレルギーは、同じ食材を長期にわたって摂取することで起こるともいわれています。

そのため、主原料が違うフードを複数選び、一定期間ごとにフードを変える「フードローテーション」を行いましょう。

異なる素材を使用したフードを組み合わせることで、食物アレルギーのリスクを分散することが可能です。

 

 
さちかわ
体調不良を避けるため、いつものフードから新しいフードへの切り替えは、1~2週間ほどかけて行ってください。上手にローテーションするクセがつけば、飼い主さんも愛犬も新鮮な気持ちで食事を楽しむことができますよ。

 

 

 

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