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犬のアレルギーと食事

アレルギー症状の改善には、飼い主さんによる食事管理が1番大切。

獣医師の指示を守ることももちろん大切ですが、飼い主さんが知識を持って適切なケアを行うことで、より効率的な回復が可能です。

ここでは、犬のアレルギーと食事の関係性や、愛犬の食事管理に必要なポイントを解説します。

 

アレルギーと食事の関係性

犬のアレルギーと食事は、密接な関係があります。

まず、消化機能が未熟な犬では、食物に含まれるタンパク質を分解できません。

大きな分子のまま吸収されたタンパク質は抗体を作りやすく、食物アレルギーの原因となります。

 

なお、アトピー性皮膚炎は、乾燥による敏感肌にアトピー素因が重なって発症する慢性の湿疹です。

アトピー性皮膚炎の犬は食物アレルゲンに反応しやすい体質を持っているため、食物アレルギーを併発していることも多々あります。

アトピーの愛犬に慢性的な消化器症状がみられる場合、食物のアレルギーも持っている可能性が高いと考えて良いでしょう。

 

気を付けたい食材

  • 肉類(牛肉、鶏肉、ラム肉、豚肉、魚肉)
  • 小麦、大豆、卵、とうもろこし、米

 

アレルギーと腸内環境

人間の医学上ですが、近年「腸内環境とアレルギーには深い関係がある」という研究結果が発表されました。

腸には体内の免疫細胞の60%以上が存在しており、腸を元気にすれば、体の免疫機能がきちんと働くことが分かったのです。

そのため、腸内環境の改善は、犬のアレルギーやアトピーの緩和にも効果的なのではないか?といわれています。

 

では、どんな食事が犬の免疫力を下げてしまうのでしょうか?

以下に、犬の免疫力を下げる可能性のある食事について簡単にまとめてみました。

 

過剰な糖質・量が多い

まず、糖質の摂りすぎは免疫力低下につながる大きな要因です。

消化吸収の過程において、胃腸の負担になるような食事は、免疫力の低下を引き起こしやすい傾向があります。

最近では、体に負担がかかる食事を日常的に与えることで、犬は食物アレルギーを発症しやすくなることが分かっています。

 

水分量が少ない

水分は体内の毒素や老廃物を体外に排出するために必要不可欠なもの。

しかし、常にドライフードだけを食べている犬は慢性的な水分不足を起こしていて、体内の解毒力が低下しています。

体内の解毒力が低下=デトックス作用が衰えると、体内に不必要な毒素を抱えることになり、そのぶん免疫力が下がってしまいます。

 

冷たい・冷えている

体温が下がると、そのぶん免疫力も低下します。

冷たい食事は胃腸の冷えを引き起こすので、消化機能の低下による免疫力低下も引き起こします。

ドライフードのように常温であれば胃腸は冷えませんが、特に温まることもないのでプラスマイナス0といえます。

 

腸内環境を良くする栄養素って?

腸内細菌は、犬の健康のバロメーターです。

腸内フローラは年齢とともに変わるので、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスは常に意識しておくことが大切。

ここでは、犬の腸を元気にしてくれる主な栄養素4つとその作用を紹介します。

 

乳酸菌

腸にとって何よりのご馳走は、なんといっても乳酸菌!

乳酸菌は善玉菌の餌になるので、摂取すると善玉菌がどんどん増えていきます。

なお、腸に良い効果を発揮するのは乳酸菌の細胞壁に存在する成分なので、必ずしも生きたまま腸に届ける必要はありません。

乳酸菌は死菌ゆえのメリットも大きいので、生きたまま届けることは重視しなくて大丈夫ですよ。

こちらもチェック!⇒乳酸菌といえばヨーグルト。ヨーグルトの正しい与え方とポイント

 

酵素

酵素とは、食べ物を消化するために必要な分子のこと。

生の野菜や果物に多く含まれており、すりおろすと酵素の力が活性されて、腸内環境の正常化をサポートしてくれます。

とはいえ、毎日こまめに生野菜・生果物を摂取させるのは大変なので、酵素サプリメントなどを上手に活用できるといいですね。

こちらもチェック!⇒愛犬のアレルギー対策には酵素を活用して|お腹の中から健康に

 

食物繊維

食物繊維は、腸内の有害物質を体外へ排出する際に役立ちます。

善玉菌を増やして免疫細胞を活性化してくれる作用があるので、愛犬の免疫力アップにもつながりますよ。

ただし、与えすぎると消化不良で下痢することもあるので、摂取量には注意が必要です。

 

オメガ3必須脂肪酸

オメガ3必須脂肪酸(EPA/DHA/アルファリノレン酸)は、皮膚の炎症を抑える効果が期待できます。

なお、オメガ3必須脂肪酸は魚に多く含まれていますが、馬肉・鹿肉などにも比較的たくさんのオメガ3脂肪酸があります。

手作りごはんを作る時は、えごま油やアマニ油など、オメガ3脂肪酸を含む油をサッとひとかけして与えてみてはいかがでしょうか?

こちらもチェック!⇒犬のアレルギーとオメガ3脂肪酸|炎症を鎮めてかゆみを撃退

 

今日から取り入れて欲しい食事ケア

これを摂取すればアレルギーが治る!という栄養素は、残念ながらありません。

ですが、栄養のバランスを整えることで皮膚の代謝を助けたり、炎症に負けない皮膚を作ることはできるでしょう。

最後に、アレルギー持ちの愛犬と暮らす飼い主さんに、ぜひ今日から実践して欲しいことをまとめました。

 

アレルギー性の低いドッグフード

ドッグフード

現在のフードにアレルゲンが含まれている場合は、別のドッグフードに切り替えましょう。

最近は市販のものでも食物アレルギー対策のフードが色々あるため、愛犬の体質・好みに合ったものを選ぶことが大切です。

ドッグフードは、アレルギー性の低い食材を使用したヒューマングレードのものを中心に探してくださいね。

コチラもチェック!⇒アレルギー性の低い馬肉を使用したドッグフード「馬肉自然づくり」の口コミ評判をまとめてみた

 

手作りごはん

エッセンシャルドッグフード2

アレルゲンが多い場合、愛犬に合ったドッグフードを探すのは至難の業です。

少しくらい手間はかかっても、愛犬の健康を第一に考えたい!という方は、手作りごはんに挑戦してみてはいかがでしょうか?

手作りごはんなら、アレルギー物質が混入する心配はありませんし、愛犬の健康状態に合わせた栄養バランスに調整することもできます。

はじめから完璧な栄養バランスで作る必要はないので、まずはトッピングから気軽に始めてみましょう。

こちらもチェック!⇒愛犬の喜ぶ顔をみよう!手作りごはんの基礎知識

 

手作りドッグフード

ドライフードは手軽で便利な食事ですが、それだけでは腸内環境や免疫力を健康に保つことは難しいです。

色々な栄養素があって何を与えればいいか迷ってしまった時は、手作りタイプのドッグフードを利用するのも手。

手作りタイプのドッグフードは水分量が多く、食材の栄養価が凝縮されているので、アレルギーわんこの食事にピッタリです。

 

無添加オヤツ

愛犬用のおやつは、できるだけシンプルな原材料のものがおすすめ!

添加物による健康被害も考慮して、着色料や防腐剤など、人工添加物が少ないものをチョイスしましょう。

こちらもチェック⇒アレルギーを持つ愛犬にもおやつをあげたい!|選ぶポイントやおすすめのおやつも紹介

 

サプリメント

アトピーや食物アレルギーの犬では、食べられるものが制限されます。

そのため、マルチビタミンやマルチミネラル、DHAなどのサプリメントを上手に取り入れるのが賢い方法です。

今は粉タイプや美味しい味が付いたサプリもたくさんあるので、愛犬に合ったものを探してみましょう。