愛犬のケガ・病気が完治し、長かった治療もやっと終わり!
もう動物病院に通わなくてもいいと思ったけど、定期検査は必要だって獣医さんが…
そう、愛犬が患っていた病気や怪我によっては、完治後も定期検査が続きます。
そこで気になるのが「定期検査や健康診断はペット保険の対象なのか?」ということですが、残念ながら基本的にペット保険は対象外です。
本記事では、定期検査や健康診断でペット保険が使えない理由と、使えるケースの具体的な例を紹介します。
目次
完治後も通院が続くケースは多い


ケガや病気の重症度によっては、 完治後も定期的に検査を行うよう、獣医師から指示がでます。
特に、乳腺腫瘍やガン、尿路結石、膀胱炎、肥満細胞腫、外耳炎などの病気は再発しやすいため 、長期にわたって経過観察が必要になるケースも多いでしょう。
定期検査の頻度や内容は病気によって変わりますが、
完治後は、いかに健康な状態をキープできるかが大切ですよ。
(基本的に)定期検査の費用は飼い主負担


保険会社がどの程度費用を負担してくれるかは加入している保険に よって違いますが、一部でも負担が軽くなるのは嬉しいですよね。
ただし、ここで注意してほしいことが1つあります。
それは「完治後の定期検査は、原則ペット保険の補償対象外になる」 こと!
つまり、「ケガ・病気が完治している=病気ではない=ペット保険の補償対象外」というわけです。
健康診断も基本は健康な犬に行うものなので、ペット保険の補償対象外です。
定期検査や健康診断の内容によっては費用が高額なものも
多くの動物病院では、大きな怪我や病気を経験したペットには定期的に血液検査などを行い、再発の有無をチェックします。
そのほかの検査としては、レントゲンや超音波エコーなどがあり ますが、どれも3,000円以上と検査費用は高額ですから、 けっこうお財布へのダメージが大きいですよね。
そんな時でも、残念ながらペット保険は使えないので、普段からある程度の蓄えを持っておくことが大切です。
後でがっかりすることがないよう、怪我や病気が完治した後の定期検査はペット保険の補償対象外であることは、しっかりと頭に入れておきましょう。
ただし、病名がつけばペット保険の補償対象になる


どんなに状態がよくなって元気そうに見えても、 それは完治ではなく「寛解(病状が治まった穏やかな状態)」 なのです。
その場合、獣医師は病名を付けることができるため、 定期検査であってもペット保険の補償対象として扱われます。 (免責事項は除く)
つまり、 治療にかかった費用にたいして保険金が下りるかどうかは、 病名が付くか付かないかによって決まるというわけですね。
はっきりした病名がつかない時もペット保険は対象外?
では、ペットの様子がなんとなくおかしい、 いつもより元気がないなどの理由で病院にかかった場 合はどうでしょうか?
多くの病院では、 色々な検査をしても原因がつかめなかった場合に「 原因不明の嘔吐・下痢」や「原因不明の元気消失」 など、少しふんわりした傷病名がつきます。
厳密にいえば病名ではないのですが、これでも「 獣医師の診断がついた」として、 補償対象にしてくれるペット保険は意外とあります。
ペット保険に加入する時は、 体調不良の原因がはっきりしなくても補償してくれるところを選ぶ のがおすすめですよ。
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まとめ
検査の内容によっては高額な費用が掛かることもあるので、普段からペット貯金をしておくと安心ですよ。
なお、慢性的な病気で検査が必要など、病名がつくケースではペット保険が使えるので、気になる場合は獣医さんに聞いてみて。
せっかくのペット保険を有効に使えるよう、使えるケース・使えないケースは把握しておきましょう。