アレルギーの原因物質「アレルゲン」がなにか?というのは、動物病院の検査で調べることができます。
アレルゲンだからといって必ずしも症状が出るわけではないですが、愛犬が反応しやすい物質がわかれば、健康管理は楽になりますよね。
そこで今回は、犬のアレルギー検査の特徴や違い、それぞれの検査にかかる料金について分かりやすく解説します。
アレルギーの検査はどんな種類がある?主な検査を5つピックアップ
アレルギーの検査とひとくちにいっても、実際には様々な方法があります。
それぞれ特徴や費用が異なるので、興味がある検査があれば動物病院に相談し、受けられるかどうか相談しましょう。
ここでは、アレルギー検査のうち、5種類の検査をご紹介します。
血中抗原特異的IgE抗体検査
血液中のIgE抗体(体内に入ったアレルゲンに抵抗するため作られる物質)値を調べる検査です。
特定の食材に対して、IgE抗体がどれだけあるのか検査することで、アレルギー反応を起こしやすい物質を把握することが可能。
一般的には、数値が高いアレルゲンほど、アレルギー症状を引き起こす可能性が高いといわれています。
リンパ球反応検査
食物中のアレルゲンに対して、血液中のリンパ球がどれだけ増殖するかを調べる検査です。
数値が高いほどリンパ球の増殖は激しくなり、アレルギー症状を起こす可能性が高いアレルゲンということが分かります。
なお、血中抗原特異的IgE抗体検査で陰性と判定されたアレルゲンであっても、この検査で陽性となることもあります。
除去食試験
1~2ヵ月のあいだ除去食と水のみを与えて、現在の症状が改善されるか確認する検査です。
この期間は、普段与えているフードではなくアレルギー専用の療法食に切り替え、スキンケアや投薬などの治療は続けるのが一般的です。
ちなみに、犬に食物アレルギーの疑いがある場合、ほとんどの動物病院では食物除去試験をやりましょうと提案されます。
その理由は「もっとも簡単に取り組むことができ、犬にかかる負担が少ない・結果が分かりやすい」からです。
食物経口負荷試験
除去食試験で症状が改善されたら元の食事を与えてみて、またアレルギー症状が出るかどうかを調べる検査です。
症状が出れば、そのフードの中に愛犬が反応するアレルゲンが含まれていることになり、食物アレルギーであると断定されます。
なお、食物経口負荷試験では、強い反応がでないように、獣医師の指導のもと少しずつ時間をかけて行います。
アレルギーの検査はどのくらい費用がかかる?ペット保険は適用?
それぞれの検査には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。各検査にかかる費用の目安をまとめてみました。
血中抗原特異的IgE抗体検査 | 1~3万円 |
リンパ球反応検査 | 1~2万円 |
除去食試験・食物経口負荷試験 | 診察代+療法食代 |
ペット保険に関しては、アレルギーの症状がすでに出ていて、治療の一環で検査を行う場合は保障の対象です。
ただし、ペット保険では「1日に適応される金額の上限」が決められているので、その辺りも考慮して検査を受けるか決めましょう。
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病院に行くのが難しければ、自宅から検体を送る検査キットも!
前にあげた5つの検査は、採血や診療が必要になるため、動物病院に行かなければ受けることができません。
ですが、動物病院が苦手だったり、他の動物との相性が悪くて連れていくのがどうしても難しい…という場合もありますよね。
自宅で簡単!犬用アレルギー検査キット
この検査キットは、食品・食品添加物・環境中のアレルゲン372項目を検査できる優れモノ。
検体はブラッシングなどで採取した愛犬の体毛20本だけで良く、当然ながら愛犬への痛みや苦痛はいっさいありません。
アメリカの機関で検査後、結果を日本で翻訳して郵送という流れになるので、動物病院よりも時間がかかるのが唯一のデメリットですね。
ちなみに、今購入すると【全員】にフードコーディネーターによるフード選びの特典が付いてきます!
申し込みはとっても簡単で、いつものフードや気になっているフードを2つ以上、最大5つまで申込書に記入するだけ。
愛犬の検査結果が揃い次第、所属するフードマイスターが「事前に挙げたフードのなかで、オススメの順番」を教えてくれるんです。
ドッグフードの成分や原料をひとつひとつチェックするのは大変な作業なので、これはかなり嬉しいサービスですね!
まとめ
アレルゲンの特定ができれば愛犬の健康管理はぐっと楽になり、適切なフードを選ぶこともできます。
ただ、アレルギー検査は費用的な負担が大きいものもありますし、動物病院嫌いの愛犬では通院自体が難しい場合も多いでしょう。
最近は自宅で簡単にアレルギー検査ができるキットも販売されているので、ぜひ上手に活用してみてくださいね。