ペット保険の加入について、迷っているあなた!
いざという時に家計を助けてくれるのが、ペット保険です。
本記事では、ペット保険とはどんなものなのか、ペット保険のメリットと必要性、加入時の考え方を紹介します。
ペット保険を検討するうえで大切な考え方をまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ペット保険とは
ペット保険とは、ペットが病気になったり、怪我をした時の診療費を補償する保険のことです。
診療費は、保険会社が定めた限度額の範囲内で支払われることが多く、支払い割合が高いほど保険料は高くなります。
参照:アニコム損害保険株式会社
ペットには健康保険制度がないため、万が一の備えは飼い主さん自身が検討しておく必要があります。
日本のペット保険市場は少しずつ拡大傾向にありますが、ペット保険の加入率は全体の10%程度とまだまだ低いのが現状です。
とはいえ、大手ペット保険会社アニコムは「2020年4~6月の新規契約数は過去最高」と発表しているので、ペット保険に関心がある飼い主さんも着実に増えているんですね。
ペット保険のメリット3つ
お金の心配をせずに病院へかかれる
ペット保険は、飼い主さんの経済的負担を軽くしてくれるもの。
医療費を100%自費で負担する場合、場合によっては受診をためらう方もいるのではないでしょうか?
その点、ペット保険に入っていれば、診察料のことが気になって受診のタイミングを逃す、ということがありません。
高額な治療も受けることができる
手術となると、1度に支払う金額は高額になりがちです。
ほとんどの場合、手術には入院を伴うため、高額な手術費プラス1日数千円~数万円の入院費がかかります。
そんなリスクに備えてペット保険に加入して置けば、いざという時に家計を圧迫しません。
治療の選択肢が広がる
獣医療の進歩にともない、高度医療を取り入れる動物病院は増えてきました。
また、犬の長寿化によって長期治療が必要になる場面も多く、治療の選択肢は昔よりも圧倒的に増えたといえます。
数ある治療法の中から最善の方法を選ぶためにも、やはりペット保険には入っておきたいですね。
知っておきたいペットの医療費相場
医療保険への加入が義務付けられている私たちと違って、ペット保険の場合の加入は任意です。
くどいようですが、ペットの治療費はすべて自己負担です。
もしペット保険に入っていない状態で治療が必要になった場合、一体どのくらいの治療費がかかるのでしょうか?
以下の表に載っているのはほんの一例ですが、パッと視覚的に分かりやすかったので、ご覧ください。
このうち、かなりの確率で起こるのは「下痢」と「外耳炎」ですね。
更に、若い犬では誤飲による食道閉塞のリスクも高いので、普段から注意しておかなければいけません。
万が一の時に、お金がないから治療を諦めるのはとても悲しい
手持ちのお金がないから、愛するペットの怪我や病気を治すための治療が受けられない…。
これは本当に悲しいことです。
もちろん多くの飼い主さんは「いくら治療費がかかってもいい、とにかく元気になってほしい」と治療費用を捻出します。
しかし、大学病院でしか受けられない高度な手術や最新機器を使った検査、1日おきに通う抗がん剤や点滴治療ともなると、いずれ限界が訪れます。
お金がないから治療を諦めてしまったり、受けられない治療が出てきてしまうこともあるのです。
ペット保険?ペット用の貯金を自分で始める?
ペット保険に加入して保険料を支払っていくか、それともペット用の貯金を自分で始めるか。
この究極の2択は、ペットと共に暮らす人であれば、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
すべてのペット保険は掛け捨て型のため、一度支払った保険料は解約しても戻ってきません。
そのため、それぞれメリット・デメリットがあり、絶対にどちらがいい!とは一概にいえないのが現実です。
ペット保険に加入する
- メリット→加入期間が短くても充分な補償がある
- デメリット→病院にかからなくても保険料は戻ってこない
ペット用の貯金をする
- メリット→将来のために積み立てることができる
- デメリット→充分な貯金額になるまで多くの時間がかかる
情報サイトのなかには「自分でペット貯金をするのは難しい。結局貯められない。」と、書いてあることも多いですよね。
確かに、普段元気なペットのために毎月お金を積み立てていったり、そのお金を使わないようにしたりするのは、強い意志が必要です。
とはいえ、最初に積立用口座を作って毎月自動で他の口座から振込されるようにしておけば、ペット貯金はラクにできます。
ペット貯金を始める時は、すぐに万が一の時がきた時用に、ある程度まとまったお金を口座に入れておくと安心ですよ。
安心のために保険に入るという考え方をすると楽になる
ここまで読んでみて、ペット貯金は無理そうだけど、ペット保険ももったいない気がして決められない…という方。
ペット保険はもったいない。ムダな出費になる可能性がある。という考え方を一度、根本から変えてみてはいかがでしょうか。
確かに、ペット保険は掛け捨て型のため、使わなければ元を取ることはできません。
ペットが健康である期間が長ければ長いほど、正直なところ、それだけ損をしたような気もするでしょう。
でも、それって本当に損でしょうか?大切なペットが健康なのに?
ペット保険に加入するということは「万が一の際の補償を毎月、数千円で買っている」ということです。
単純に考え方を変えただけですが、今までもよりもなんとなく、ペット保険への抵抗がなくなったように思いませんか?
多くの飼い主さんにとって、ペット保険は心のお守りです。ムダになるくらい元気で過ごしてくれるのも嬉しいし、いざという時に役立てばいいな!くらいの気持ちで、前向きに検討してみてくださいね。
まとめ
昨今ペットの寿命は大きく延びており、人間でいう90歳以上の犬猫も増えています。
そんな中、ペットが一生を通じてほとんど病院にかからなかった、というのは珍しいですし、それはとても嬉しいことですよね。
ペット保険に加入するか悩んだ時は「うちのコは大丈夫」などと考えず、この先の将来を見据えたうえで検討すること。
大切な家族との生活をより安心して送ることができるよう、心のお守りはしっかりと持っていてくださいね。